GM、グーグルクラウドとAI事業で連携
AI技術の協業に関する最新情報を共有し、今後の生成AI開発を発表
本プレス・リリースは、2023年8月29日に米国で発表された英語版プレス・リリース(https://pressroom.gm.com/gmbx/us/en/pressroom/home/news.detail.html/Pages/news/us/en/2023/aug/0829-ai.html)の抄訳版です。詳しくは、英文プレス・リリースをご覧ください。
デトロイトおよびカリフォルニア州サニーベール発– ゼネラルモーターズ(GM)と米グーグルのクラウドサービス部門であるグーグルクラウドは、両社の協力により数百万台のGM車両に対話型AI技術を搭載し、ドライバーを支援しているさまざま取り組みについて、新たな詳細を発表しました。
GMが2022年に利用開始した「OnStar Interactive Virtual Assistant (IVA:オンスター・インタラクティブ・バーチャル・アシスタント)」は、グーグルクラウドの対話型AIテクノロジーを導入した高度な意思認識アルゴリズムを使用。OnStar(オンスター)ユーザーに一般的な問合せへの回答だけでなく、ルート案内やナビゲーションアシスタントを提供しています。 グーグルクラウドのAIのOnStarサービスへの導入が成功したことで、両社協業による今後の生成AI導入へのさらなる可能性が広がりました。
GMのソフトウェアおよびサービス担当のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるマイク・アボットは「生成AIは、クルマの購入や所有、車内外でのインタラクション体験に革命をもたらす将来性と、新しい機能やサービスを提供するさらなる機会を創出する可能性を秘めています。GMのソフトフェア主導のアプローチがわが社全体の業務効率化と顧客向けの魅力的なサービスの創造を促進させました。グーグルクラウドとの連携は、顧客とGMの製品やサービスとの関わり方を変革する私たちの取り組みの新たな一例となります」と述べました。
GMは、グーグルクラウドと協力してビジネス全般にわたる新しい生成AIアプリケーションを開発するという決定に基づいて、2019年にGoogleビルト・インを搭載した初のGM車両を発表。これを機に両社の協業は始まりました。それ以降、Googleビルト・イン車載のGMモデルは増加し、顧客は、車内のセンターディスプレイから直接、Googleアシスタント、Googleマップ、Googleプレイに簡単にアクセスできるようになりました。このコラボレーションはすぐに、グーグルクラウドの対話型AIテクノロジーであるダイアログフローの導入にまで拡大。この技術により、現在、GMの「OnStar IVA」は、米国とカナダで毎月100万件以上の顧客からの問い合わせに対応しており、OnStarに接続されている2015年型モデル以降のほとんどのGM車両での利用が可能です。
グーグルクラウドのCEOのトーマス・クリアンは「GMはAIを実用的で利便性の高い技術で展開し、最先端のカスタマーエクスペリエンスの創造を実現しています。今後もGMとの関係を深め、生成AIをどのように使用するのかGMと革新的な方法を探求しながら、より多くのコレボレーションが生まれることを楽しみにしています」と述べています。
GMが2022年に導入した「OnStar IVA」は、グーグルクラウドの対話型AI技術、ダイアログフローによる高度なAIベースの意思認識技術を使用して、ターンバイターン方式を含むルート案内及びナビゲーションアシスタントをOnStarユーザーに提供します。「OnStar IVA」は、GM車内に設置されたOnStarブルーボタンを押すことで開始される一般的な問い合わせ対応に加えて、緊急事態を意味する可能性のあるフレーズや単語を認識し、OnStarの特別な訓練を受けた緊急アドバイザーに迅速に電話をつなげます。
この技術によって、OnStarは顧客の質問やリクエストを最初から即座に理解し、現代的で自然な音声で応答することが可能になりました。顧客は車の中にいても、通話中でも、同じ聞き慣れたOnStarの「声」を聞き、アドバイザーと応答保留時間なしで通話することへの安心感を得ることができます。「OnStar IVA」がGMの顧客の要望に応えることができるナビゲーションアシスタントの提供に成功したことで、OnStarアドバイザーが有人サービスの対応が必要なリクエストを持つ顧客と、より多くの時間を費やすことができるようになりました。
さらにGMは、グーグルクラウドのダイアログフローテクノロジーを活用し、GMの広範な車両データからの技術情報に基づいて、GMの車両や製品機能に関する顧客の問い合わせに会話形式で回答できるチャットボットを導入しています。この技術を使用すると、顧客は「GMの2024年の電気自動車(EV)ラインアップについて詳しく教えてください」といった質問に対してすぐに回答を得たり、自分の自動車に搭載された新しい技術機能を活用する方法を学ぶことができます。これらのチャットボットは、GMの企業および自動車ブランドのWebサイト全体で稼働しており、特定の自動車関連情報を探している顧客にさらなる利便性をもたらします。
ダイアログフロー技術をOnStarテクノロジーに導入するというGMの取り組みは、サンフランシスコで開催される毎年恒例のイベントGoogle Cloud Next で、テクノロジー業界に認められることとなりました。グーグルクラウドの技術を使用する業界を超えた企業が熾烈な競争を繰り広げている中で、GMは広範なAI展開の成功によって際立った存在となり、“Talent Transformation(タレント・トランスフォーメーション)賞”を受賞しています。
グーグルクラウドについて
グーグルクラウドは、あらゆる組織のビジネスと業界のデジタル変革を加速します。Googleの最先端テクノロジーを活用したエンタープライズグレードのソリューションと、開発者がより持続可能な方法で構築できるように支援するツールを提供しています。200以上の国と地域の顧客が、成長を実現し、最も重要なビジネス上の問題を解決するための信頼できるパートナーとしてグーグルクラウドは支持されています。
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